カラハリオレンジ酒

料理名(日・英・現地語)

カラハリオレンジ酒(日本語)
kachipembe(ンブンダ語)

食されている国や地域

ザンビア、アンゴラ

この料理って?

カラハリオレンジは、堅い殻や種にストリキーネと呼ばれる毒を含む野生の果実です。現地の人びとはこの堅い殻を木や石で割り、畑仕事や薪集めの楽しみとして、また小腹のすいた昼下がりの楽しみとして食べています。特に年頃になった女性は、カラハリオレンジで蒸留酒をつくる方法を大人の女性から学び、家の軒下で村人たちへ売って日銭を稼ぎます。

材料15人分

  • カラハリオレンジドラム缶6分目(大きさによるが、約35~40kg)
  • 適宜

調理手順

1)カラハリオレンジを洗い、木臼でついて殻を割り、適当な大きさにつぶす。

2)1)をドラム缶6分目まで入れ、8分目まで水を足す。
3)冷暗所で3~4日おき、発酵をさせる。

4)4、5日目にたき火の上で3)を沸騰させ、ビニールなどでドラム缶にふたをする。ビニールから冷却装置に蒸気をおくり、冷めて滴り落ちる酒を容器でうける。

蒸留装置(中央、木製)と蒸留する女性たち

 

 

フィールドメモ

割礼の最終日のほか、女性たちが日銭を稼ぐために自宅の軒下で販売します。村では、いまどこの女性がカラハリオレンジ酒をつくっていて、いつ売られるのか、今日どの家へ行けば飲めるのかといった情報が日常的に話されています。上手につくる女性のカラハリオレンジ酒は人気が高いです!

アフリカ便り
「マキシと森に住む人びと」

紹介者:村尾 るみこ