紹介:山口亮太
本書は、明石書店が刊行するエリア・スタディーシリーズの213巻目にあたる。本シリーズは、一つの国にフォーカスを当て、歴史、文化、政治、経済など様々な側面からその国を描き出すことを特徴としている。ところが、本書はタイトルにあるように、アフリカ全体を対象としている。さらに、食文化という観点からアフリカを紹介することを試みている点でも、本シリーズの既刊とは趣が異なっている。
アフリカと一口に言っても、サハラ砂漠のような乾燥地域から、高温多湿な海沿いの地域、熱帯雨林、標高が2000メートルを超える地域など、様々な気候と植生がある。それらを背景としつつ、様々な歴史的な経緯により、アフリカには多種多様な食文化が花開くことになった。従って、アフリカ各地の食文化を知ることは、それを育んだ人々が辿った歴史、生活する環境、社会・経済情勢などを紐解いていくことに他ならない。
本書は以下の6部に分かれ、65の章と13のコラムから構成される。
- 料理の歴史・生態・文化
- いろいろな主食原料
- 肉、乳、魚、さらに虫を食べる
- 野菜、果物、そして多様な味わい
- 嗜好品と飲料
- 都市化・グローバル化の中の食
巻頭にはカラー写真付きのレシピが6品掲載されているほか、各章にも最低1枚は写真が掲載されている。それらを眺めるだけでも楽しい。レシピには日本で手に入る食材で作れるものもあるため、チャレンジしてみるのも一興である。是非、気軽に手に取っていただいて、アフリカの食文化の深奥を覗いてみてほしい。
アフリック会員の書いた章・コラムは以下の通りである(掲載順)。
八塚春名 2章、コラム2(溝内克之との共著)、36章、コラム6、40章(桐越仁美と共著)、コラム8、
池邉智基 18章、51章、
塩谷暁代 25章、コラム9、60章
桐越仁美 26章、28章、38章(原将也と共著)、40章(八塚春名と共著)、43章、44章、47章、61章、コラム13、
溝内克之 コラム2(八塚春名との共著)、29章
山口亮太 35章
宮内洋平 コラム11
浅田静香 58章
書誌情報
出版社: 明石書店
定価:2,000円+税
発行:2025年5月
単行本(ソフトカバー) 416頁
ISBN-10: 4750359513
ISBN-13: 978-4750359519
出版社のサイト:https://www.akashi.co.jp/book/b663895.html
amazonから購入できます:https://amzn.asia/d/gLWl1rm






