野菜の数種混ぜ合わせ

料理名(日・英・現地語)

野菜の数種混ぜ合わせ
Boiled vegetabeles (英語)
Umutele (マラゴリ語)

食されている国や地域

ケニア西部 (Western Province)

この料理って?

モロヘイヤを中心に、複数の野菜をゆでたもので、粘りが特徴です。味付けは塩と、ムニュと呼ばれる木灰から水で抽出した液を使います。ムニュは苦みを和らげ、粘りを強くする効果があります。ケニア西部では非常に一般的なおかずです。

材料

  • モロヘイヤの葉両手いっぱい
  • ササゲの葉片手いっぱい
  • Crotalaria ochroleucaの葉片手いっぱい
  • Solanum americanumの葉少量
  • かぼちゃの葉数枚
  • アマランサス(Amaranthus cruentus)の葉少量
  • 適量
  • バナナの茎を焼いた灰500ccカップ一杯程度

調理手順

1)カボチャの葉はスジを取り、細く切る。他の食材は、葉柄から先の葉だけ残し、茎は捨てる。
2)灰汁をつくる。バナナの茎を焼いた灰を用意する。穴の開いた容器に灰をいれ、水を注ぐ。しばらくすると受け皿に液が出てくるので、それを保存しておく。
3)鍋を火にかけ、葉類を入れる。
4)水を少々入れる。
5)灰汁を入れる。
6)混ぜながら、葉が柔らかくなるまでゆでる。およそ20分くらい。
7)塩を入れ、さらに10分ほどゆでたらできあがり。


葉と茎を選別している。葉だけを料理に使う。


灰汁を作る。


混ぜながら茹でる。


できあがり!

フィールドメモ

ケニアの料理には珍しく油を使わないので、とてもあっさりした味わいです。ウガリ(トウモロコシの粉を練ったもの)といっしょに食べるのが普通のスタイルです。ケニア西部に住むマラゴリ人は、おかずのことを「野菜」と総称するほどの野菜好きです。肉も「野菜」です! 日本語で言うところの「ごはん」のような感覚でしょうか。なお、材料のアマランサスは、育てたりはせず、畑に勝手に生えてきたものを使います。いろいろな野菜を入れますが、モロヘイヤは必須です。

紹介者:庄司 航

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日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。