インジェラ

料理名(日・英・現地語)

インジェラ(日本語)
Injera(アムハラ語・アルファベット表記)
እንጀራ(アムハラ語・ゲエズ文字表記)

食されている国や地域

エチオピア、エリトリア

この料理って?

エチオピアの主食と言えばこの料理です。エチオピア起源で主に同国で栽培されているテフ粉が主な材料ですが、地域によってトウモロコシ粉やソルガム粉、大麦の粉が使われています。インジェラのうえにおかずを載せ、各々でちぎっておかずをくるんで食べます。

材料6人~8人分

  • テフ粉700~800g
  • 適量
  • 食用油インジェラを焼く分

<日本の場合>
テフ粉:700~800g (なければ米粉や大麦粉で代用可)
水:適量
ドライイースト:3g
砂糖:パッケージに記載されているドライイーストを発酵させる分
植物性乳酸飲料(プレーン):75㎖(ヨーグルトでも代用可)
サラダ油:インジェラを焼く分

調理手順

エチオピアの場合

1)用意したテフ粉に水を混ぜ、パンを作るよりもゆるめの生地をバケツ等の容器で作る。

2)季節や気温によるが、2日~1週間置いて発酵させる。エチオピアの場合、発酵を促す菌は入れない。

3)発酵し終わった2の十分の一の生地を取って鍋に入れ、カレーより少しかためくらいのとろみになるまでお湯を入れ、ふつふつと煮立たせ、粘り気を出す。

4)3を50~60度ぐらいまで冷まし、ぬるま湯を入れて、もったりとした液体にする。それを2と混ぜ合わせる。その後、クレープ生地くらいになるまでぬるま湯を足し、混ぜ合わせる。

調理手順3のものと発酵した生地を混ぜ、ぬるま湯を入れたもの。これくらいの生地のゆるさ。

5)4でできた生地を置いておき、ふつふつと小さな泡が出るまで発酵させる。

6)インジェラを焼く機械に食用油をなじませ、5を生地のダマを漉しザルなどで漉して、クレープを作るように片面だけ焼く。生地が焼きあがるまでは蓋をする。生地のアイン(細かい穴)がおいしいインジェラのポイントになるため、この際に絶対に生地の上を触らない。

7)片面が焼きあがったら、生地を取り出し、重ねてそのまま冷ます。

焼きたてのインジェラ

フィールドメモ

*インジェラの生地の発酵のさせ方は、エチオピアと日本とでは異なります。以下の日本の調理手順を見て、違いを比較してみてください!

日本の場合

0)インジェラの生地を準備する前に、生地を寝かせるタッパーや使用器具に熱湯をかけて消毒しておく。インジェラの生地を生成、発酵するときは、納豆菌を絶対に近づけてはいけない。納豆菌が混入してしまった場合、ちぎると糸を引くインジェラができてしまう…

1)テフ粉と、ぬるま湯と砂糖で発酵させたイースト菌、植物性乳酸飲料を混ぜ、少しずつ水を足しながら、パンを作るよりも少しゆるめの生地をつくる。ムラがないようによくこね、表面を平らにする。

ポイント:イースト菌だけだとパン感が強くなってしまうので、酸味を出すためにも、植物性乳酸飲料を入れることをおすすめします!

2)容器を密閉しないように蓋をし、暗所に置き、2~3日発酵させる(季節によって発酵速度が異なるので、適宜様子を見る)。

3)以降、エチオピアの場合の3~7と同様の手順。日本では、インジェラを焼くときに円形のホットプレートかフライパンがおすすめ。

紹介者:松原 加奈