モロコシ酒

料理名(日・英・現地語)

モロコシ酒(日本語)
ビトー (英語)
ダガラ・ダー(ダガーレ語)

食されている国や地域

ガーナ(地域:北部)、ブルキナファソ などの西アフリカ・サバンナ地域

この料理って?

ガーナ北部で伝統的に飲まれているモロコシのお酒です。儀礼やお祝い、農作業の合間などに飲まれるもので、「暑く食欲がないときでも、これを飲むと力がみなぎる」と語られています。アルコール度は低く、子どもたちも一緒に楽しみます。

材料20人分

  • モロコシ3kg
  • 20リットル

調理手順

1)モロコシに水をかけ、1~2晩ほど筵(むしろ)の下でねかせて発芽させる

2)発芽したモロコシを製粉し、2回じっくりと煮る

製粉後、一度煮たものをザルで濾す

 

濾したモロコシ酒をもう一度煮る

3)1晩おいて発酵させる

お母さんのつくったモロコシ酒は、定期市場で販売される

モロコシ酒は市場で売られるほか、儀礼やクリスマスのお祝い、農作業の時にも振舞われる

フィールドメモ

ガーナのアッパーウェスト州ロウラの町では、6日に一度、定期市が開かれます。この市場にはモロコシ酒の区画も設けられており、村のお母さんたちが自作のお酒を販売します。モロコシ酒の醸造には4日かかるため、お母さんたちは定期市場の2日後から醸造を始めます。モロコシ酒専用のかまどと大きな鍋で、一度にたくさんのモロコシ酒が調理されます。

紹介者:桐越 仁美