タンザニア・ルヴマ州ムビンガ県Ngwilizi セコンダリー・スクール訪問 (2013年8月20日)

黒崎龍悟

 タンザニアの農村で調査をしていると,個人的に日本のことについて尋ねられる場面がよくあります。そのたびにいろいろな情報を伝えてはきましたが,正式な場で日本のことを紹介する機会はありませんでした。調査している村の中学校の校長から「教室にも遊びに来て」という誘いをきっかけにして,8月20日,授業の一部を利用するかたちで日本の文化や社会について紹介しました。

タンザニアは小学校までが義務教育です。最近では政府が高等教育に力を入れるようになっていて,数年前に村にも公立の中学校(セコンダリー・スクール)ができました。今回は,この村の中学校の1年生(Form ㈵)と3年生(Form ㈽)の生徒あわせて82名を対象に話をしました。

日本がどこにあるか?文字は?主食は何か?宗教は?民族は?など,基礎的な情報を確認・紹介しながら話を進めました。生徒たちは特に食べ物と文字について興味をもったようで,食べ物については質問がでたり,文字については自己紹介で漢字を書いてみると,大きな笑いがおきました。日本のイメージを尋ねると,やはり「工場」や「車」「お金持ち」などといった答えが聞かれたので,実際の日本について理解を深めてもらうよう,経済格差の問題,農業の現状や過疎の問題,原発を含むエネルギー問題についても簡単に触れて,話を終えました。

普段の授業風景

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日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。