第103回アフリカ先生報告(ウェビナー、2020年11月~12月)

「アフリカ先生ウェビナー:コンゴ・森と河をつなぐ」

松浦 直毅・山口 亮太

タンザニア編につづく「アフリカ先生ウェビナー」第2弾として、コンゴ民主共和国(以下、コンゴ)での活動を紹介する4回連続のウェビナーを、NPO法人ビーリア(ボノボ)保護支援会 との共催で実施しました。11月28日~12月19日の毎週土曜日の夜におこないましたが、研究関係者から一般の方まで、各回30~60人の方が参加してくださいました。

ウェビナーでは、アフリックの事業としておこない、ウェブサイトでの連載を経て書籍として刊行された「水上輸送プロジェクト」の経緯をお話するとともに、プロジェクトの背景となる調査地の歴史と現状、現地の人々の生活や社会、類人猿ボノボの特徴、河川交易の実態などについて紹介しました。会員の松浦・山口のほか、地域住民の調査やボノボの調査をおこなっているコンゴ研究チームのメンバーにも登場してもらって、さまざまな話題で盛りだくさんの内容となり、参加者のみなさんにはコンゴの魅力をたっぷり味わっていただけたのではないかと思います。また、動画をYouTubeで公開しており、そちらにも多数のアクセスをいただいています。

(動画はこちら → 第1回第2回第3回第4回

とかくネガティブなイメージで語られがちなコンゴについて、違った一面を明るく楽しく紹介することを目的としていましたが、それについては十分に達成することができ、私たち自身にとっても楽しい機会となりました。その一方で、現地に入れない状況がつづくなかで、調査地はさまざまな課題を抱えており、アフリックのコンゴ事業も中断を余儀なくされています。まだまだ先行きは不透明で、再開できたとしても事業をふたたび軌道に乗せるのはけっして容易ではなさそうです。しかしながら、ウェビナーを通じてあらためて実感したように、コンゴの調査地、そして、そこに住む人々と私たちは、もはや切っても切り離せない関係にあり、コンゴでの活動は私たちにとって「ライフワーク」といえるものでもあります。事業を再起動し、その結果をまたウェビナーでご報告できるように、力を合わせて目の前の困難を乗り越えていきたいと思っています。