パッションフルーツ・ジュース

料理名(日・英・現地語)

パッションフルーツ・ジュース(日)
Passion fruits juice(英)
Obutunda(ガンダ語)

食されている国や地域

ウガンダ南部

この料理って?

一般的によく飲まれる冷たい飲み物のひとつです。ペットボトルや瓶に入れられて冷蔵庫で保冷されたこのジュースを販売しているところは首都カンパラでよく見かけます。家庭でもよくつくられています。コップ一杯分500~1000ウガンダシリング(約30~60円)ほどで販売されています。


小さな雑貨屋の店先。販売している飲み物としてソーダに並び「オブトゥンダ」の文字がある。

材料(3人分)

  • パッションフルーツ10個ほど
  • 1リットル
  • 砂糖大さじ5杯ほど

調理手順

1) 茶こし器とジュースを入れる容器を用意する。

2) パッションフルーツをひとつずつ割って、中身を茶こし器に掻き出す。

3) 2)に砂糖大さじ3杯を加える。

4) スプーンでかき混ぜながら茶こし器の下に液体を押し出す。

5) 液体が茶こし器から出たら、水を茶こし器にあふれない程度に加え、4)と同様にスプーンでかき混ぜながら液体を下に押し出す。

6) さらに、砂糖を大さじ2杯ほどと、残りの水を加えてかき混ぜて液体を押し出す。
  味を見て、水と砂糖の量を調整してできあがり。

注意)できあがった後、しばらくするとパッションフルーツが沈殿するので、飲むときはよく振ること。

フィールドメモ

このジュースは手作りであり、またジュースを販売するために入れる容器も使い古しのものだったりするため、日本人が飲むには多少気を付ける必要がある。ただ、昼の陽射しの中歩きまわった後、このジュースで一息つくのは気持ちがいい。街中ではこれにミカンやニンジンなどをさらに加え販売しているところもあり、これもまた美味しい。

2011年にカンパラで流行った『カセンゲッジャ』という女性歌手が歌うラブソングは、このジュースをつくるときに使う茶こし器(=カセンゲッジャ)がサビで登場する。「これまでに彼が他の人より素敵なものをもっていることをみてきた、だって私の考えるほしいものすべてを彼は持っているし、すべてのかっこいい人よりもずっといいものを彼は持っている」と彼を絶賛し、「カセンゲッジャ、彼はカセンゲッジャをとおりぬけてきたの」とサビで歌い上げる。彼が他の人よりも優れていることだけでなく、彼に出会うまで苦労したことや、彼がだめなところのないとびっきりのダーリンであることも表現しているのかもしれない。

紹介者:大門碧

ABOUTこの記事をかいた人

日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。