暑いひとときに飲みたい熱くて爽やかなミルクティー(ケニア)
目黒紀夫 ケニア南部の半乾燥地で調査をしていると甘い飲み物ばかりを飲んでいる。ひとつには砂糖たっぷりのミルクティーを毎日朝昼夜になかば食事がわりに、もうひとつには、これまた実は砂糖たっぷりの炭酸飲料を町でしばしば。 強い…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
目黒紀夫 ケニア南部の半乾燥地で調査をしていると甘い飲み物ばかりを飲んでいる。ひとつには砂糖たっぷりのミルクティーを毎日朝昼夜になかば食事がわりに、もうひとつには、これまた実は砂糖たっぷりの炭酸飲料を町でしばしば。 強い…
大石高典 毎日夕方になると、てくてくと村の中をぬけて、バケツとセッケンをかたかた鳴らしながら水浴びに出かけるのは楽しい日課だ。調査基地から徒歩10分はかからないはずの村はずれにある、無料の銭湯ならぬ砂地の川への往復が、時…
黒崎 龍悟 私たちが主食のコメを手に入れるといえば,精米されて袋詰めされたコメを買うのが一般的なので,収穫された稲が調理できるコメへと精製されるプロセスを目にする機会はほとんどない。 この点,タンザニアの農村では,主食を…
藤本 麻里子 私の調査地、タンザニア西部、キゴマ州の農村へは、タンガニイカ湖を南下してザンビアのムプルングまで寄港する国際フェリー、リエンバ号に乗船する。リエンバ号では2段ベッドと洗面台、クローゼットなどがついた定員2名…
林 耕次 調理方法として「燻す」,あるいは「スモークする」効果は,一般的にはその風味を楽しむための工程だと考えるのではないだろうか。私が長年通い続けているアフリカ熱帯の調査地では,もちろん食材に対しての燻された風味付けの…
近藤 史 「あなたはこの村に来てよかったわ、ベナは毎日ちがうものを食べるから」。同じタンザニア国内でも乾燥の厳しいドドマ地域で調査している友人の話になると、決まってお母さんが言うセリフだ。私がお世話になっているタンザニア…
目黒 紀夫 ひさしぶりに日本からケニアに行って料理をしようとするときにいつも思うのは、野菜や肉を切ることが日本ほどに楽じゃないということだ。ニンジンやジャガイモだけでなく、トマトやピーマン、それにキャベツだって日本のより…
岩井 雪乃 「すりおろす」という調理方法を私がタンザニアで初めてみたのは、2007年のことだった。それ以前は「おろし器」という器具はお店で売っていなかった。新しい電化製品などが流入してくるのとともに、調理器具も新しいもの…
岩井 雪乃 「すりおろす」という調理方法を私がタンザニアで初めてみたのは、2007年のことだった。それ以前は「おろし器」という器具はお店で売っていなかった。新しい電化製品などが流入してくるのとともに、調理器具も新しいもの…
黒崎 龍悟 タンザニアでは紅茶とコーヒーが盛んに生産されているが、多くの人がたっぷりと砂糖を入れた紅茶(チャイ)を飲んでいて、コーヒーが飲まれることはあまりない。国内を移動する際の中継地点となるホテルの朝食などでは、紅茶…
松浦 直毅 お腹まわりと健康が気になる私は、スーパーで油を買うとき、「カロリー・オフ」とか「コレステロール・カット」という言葉につい惹かれてしまう。料理をするときには、油をひかえめにしたり、「余分な油」をわざわざ取りのぞ…
藤本麻里子 トウモロコシやキャッサバの粉をお湯で練った練り粥、ウガリやご飯などの白い主食に添えられるおかずは、かなりの頻度でオレンジ色に煌いている。それはタンザニア西部、キゴマ州の特産、マウェッセを使った料理の数々。マウ…
井上真悠子 アフリカ東部インド洋に浮かぶ島・ザンジバルの街は、いつもなんだか甘い匂いがする。すれ違う女性たちの真っ黒な服から、商店街のお店から、民家から、砂糖菓子のような甘い匂いがただよってくる。 その正体は、「ウディ」…
八塚 春名 タンザニアに暮らすなら、ウガリを食べないでは暮らせない。タンザニアの女性なら、ウガリを作れないなんてあり得ない。ウガリとは、日本語で練り粥、固練り粥などと訳される、トウモロコシや雑穀の粉をお湯で練ったたものだ…
織田 雪世 「そんなの、やりすぎだよー」 友人たちが言った。ガーナでの仕事を終え、単身赴任先の首都アクラから夫の待つ東京へ帰って1ヶ月後のことだ。遅ればせながらの「新婚」生活はとても楽しいけれど、家事能力のあまりない私…
丸山 淳子 カラハリ砂漠の昼は、木陰で寝ころびながら過ごすのが良い。ごろんと横になると、白い砂がやわらかく受け止めてくる。日なたにくらべると、木陰の砂は、すこしひんやりしている。さらさらと細かく、そして、パリッと乾いた砂…
大門 碧 ウガンダの首都、カンパラ。マジョリティであるガンダ民族の文化が息づくこの場所において、一人前の女性ならばできなきゃならないこと。それは「マトケ・アマニーゲをつくれること」。 マトケ・アマニーゲとは、ガンダ人たち…
服部 志帆 カメルーンの熱帯林に暮らす狩猟採集民バカ・ピグミーの草葺きの小さなドーム型住居では、鍋がぐつぐつと音を立てている。森に囲まれたバカ・ピグミーの村には夕闇が迫り、灰色の空には星がまたたき始めている。鍋から出た水…
大石 高典 さかなの炭火焼きとマニオクちまき(注)の組み合わせは、カメルーンの都市部で、もっとも安く、手っ取り早く、かつ美味しく食べられる外食の典型である。それぞれ、共通語であるフランス語で、”poisson brais…
目黒 紀夫 ウシ牧畜民マサイの人びとが多く暮らすケニア南部で調査をしていて幸せを感じる瞬間・忘れられない場面として、集落近くの草むらでみんなで輪になって、その日に屠畜されて調理された焼き肉(元は誰かの家畜)を食べていたと…