第69回アフリカ先生報告 アフリカのはなし @ ゴー!ゴー!ワクワクキャンプ(2012年8月21日)

西崎 伸子

8月21日、京都府南丹市のゴー!ゴー!ワクワクキャンプ(略称:ゴーワク)において、キャンプに参加している小学生や中学生に「アフリカのはなし」をしてきました。このキャンプは、ゴー!ゴー!ワクワクキャンプ準備委員会が主催していて、原発事故被災地および避難をしている子どもたちが参加しています。3〜4日間、長くても1週間というサマーキャンプはよくあるのですが、ゴーワクのキャンプは、なんと夏休み期間(40日間)フルにオープンしていました。全日程参加というお子さんはいらっしゃいませんが、3週間、4週間と親子で、あるいは子どもたちが入れ替わりにきて、スタッフと過ごしていました。

子どもたちは毎日、近くの水路で昆虫、魚、ざりがにを捕まえたり、プールにはいったり、星を見たりと、南丹市の豊かな自然のなかでおもいっきり遊んでいました。朝・昼・晩のごはんに加えて3時のおやつは、スタッフによる手作りが基本で、支援者から差し入れられた安心安全なお野菜中心のとってもヘルシーな食事でした。そして、たまに来られる方々から、ウクレレのコンサートをしていただいたり、踊りを教わったり、韓国語を教えてもらったりと、楽しい企画もたくさんありました。

わたしがアフリカのお話しをさせていただいたのは、キャンプが終盤にさしかかり、その他のイベントが少なくなっている時期でした。スタッフ手作りのスイカゼリーをたっぷりといただいた後に、プロジェクターで写真をみながら話しをはじめました。当日は子どもが13名、大人が3名、そして10名ほどのスタッフにご参加いただきました。

わたしは普段、大学生に教えているので、小学生にどうやって「遠い」アフリカを理解してもらうか、実は事前にとっても悩みました。最初は、世界地図をつかって、アフリカってどこ?どうやっていくと思う?何時間ぐらいかかると思う?などをクイズ形式で聞いていきました。小学生、さすがです。アフリカがどこかも知っているし、飛行機で何十時間もかかることも知っていました。知っていることだけでなく、知らないことも含めて、みんなしゃべる、しゃべる。ノンストップで、言葉が出てきます。

その後は、アフリカの動物と狩猟の話しを中心にしていきました。動物の話しの最初は写真で動物クイズを中心にしました。アフリカゾウ、キリンなど簡単なものから、マルミミゾウ、リードバック、ハーテビーストなど難しいものまで順番にみせていきました。シマウマはなぜ家畜化されなかったのか、というクイズも出しました。こちらも子どもたちは、よく考えて、いろんな理由を答えてくれました。

狩猟について、お話ししようと思ったのは、子どもたちが地元の猟師さんに弓矢の使い方を教わり、弓矢を実際に作っていたからです。竹を使って作ったかなり本格的なものでした。日本では弓矢で動物はとらなくなったけど、アフリカでは弓矢で猟をしているという話しもしました。

そして、最後は、東アフリカの牧畜民がもっている椅子と、農村で容器として大活躍のひょうたんに関するクイズ。こちらは子どもからは正解がでず、大人に答えてもらいました。

今回は、動物や狩猟の話が中心だったせいか、男の子が元気いっぱいにおしゃべりしてくれました。寺子屋っぽい雰囲気のなか、汗をかきながら子どもたちにアフリカのことを話すことができて、わたしもとっても楽しかったです。