写真展「アフリカの食」(上智大学アジア文化研究所主催、2019年7月1日―7月22日)

報告者:戸田美佳子、眞城百華

上智大学中央図書館1Fで、写真展「アフリカの食」を約20日間にわたって開催しました。アフリックが貸し出す70点を超える写真パネルを紹介すると同時に、アフリクックHPに掲載されている料理のレシピや、アフリカ各地のビール、コーヒーセレモニー用の道具、アフリカ関連書籍なども展示しました。

また2019年5月29日には、アフリック会員の塩谷暁代さんによる講演会「市場からみるアフリカの食と都市の暮らし」(上智大学アジア文化研究所・アフリカセミナー)などの関連イベントを実施し、食を通じてアフリカの日常に触れる企画となりました。

写真展では、図書館を訪れる学生をはじめ、教職員の方々が足をとめて見てくださいました。アフリカ料理レシピを自由に持ち帰っていただくようにしたところ、多くの人から家で作ってみますと好評でした。

以下に、学生の感想を紹介します。

「写真展はアフリカの食をテーマにさまざまな食べ物の作り方とその写真があり、普段知ることができない、アフリカの食を分かりやすく理解できた。」

「写真展は非常にお腹がすく内容で困った。バッタの炒め物が小エビみたいでかなり興味をひかれた。」

「アフリカの食べ物は液状のものが多く、日本食との共通点を感じました。日本にはととろや納豆、こんにゃくなど触感が独特なものが多いですが、アフリカも割とねばねばしたソースや食べ物が多いのではと感じました。同じマンゴーでも、ただ切ったもの、マンゴジュース、マンゴピューレは食感が違うので、その都度楽しめるし、食品を加工するのは人間だけなので、自然に飽きないように工夫しているのかなと思いました。またハチミツがあんなに愛されているのは初耳でした。一番最初に危険を冒してハチミツを採集した人は大成功ですね!!!」

「写真の中で、衝撃を受けたのは、ボウルにたくさん入った毛虫の写真です。毛虫は毒があるという印象を抱いているのですが、どのように調理して食べるのか、毛虫の毛はそのままなのか、どのような味がするのか、とても興味が湧きました。ただイモムシはなんとなく食べられそうだったけど、毛虫はどこに食べられる部分があるのかわからない。でもこういう昆虫食が10年、20年たったら主流になっているかもしれない。」

「家族や村の住人が協力し合って、料理の準備をしたり、食料をとってきたりしているのがすばらしいと感じた。母親が家事をして、父親が仕事をし、子ども達は学校へ行くなど、それぞれの役割がほとんど決まっている日本と違って、団結力を感じ、そこが私たちとの大きな違いだと思った。」

「ヤギの解体写真が一番衝撃的でした。日本ではお肉と言えば、牛・豚・トリがメインだが、1年に一度の特別な日はヤギの肉を食べるということが印象的でした。どんな味がするのか気になります。写真展の写真は特別なことというよりは、アフリカの人たちの毎日のごはん、日常の写真が多かったように感じ、自然体の生活を知ることができおもしろかったです。」

「タンザニアの飼っている鶏を殺して食べるという写真が衝撃的だった。イスラム式の方法で子ども達も混ざって鶏を食用に処理していたが、私はその工程を見たことがなかったので目を丸くした。動物の生→死(食べるために)のプロセスを知っていることで食べ物を粗末にしない心や生死の尊さを身をもってアフリカの子ども達は学んでいるのだと思った。」

「写真展でアフリカにある日本料理の写真を見つけました。他の写真では、その地域でとれる植物や動物を日々の食糧にしている様子がみられたのに、日本料理で使われる食材はどうやって調達されているのだろうかと疑問に思いました。」

「授業でアフリカには多様な宗教があると学んでいたが、私が知っているアフリカ出身の友人のほとんどがムスリムなので、「アフリカ=イスラム教」というイメージが強かった。なので、写真展にアルコール飲料があったりしたことに驚いた。アフリカは国内でもさまざまな宗教があると思いますが、ムスリムでない人もハラール商品を買うのでしょうか。」

写真展「アフリカの食」の風景

写真展「アフリカの食」関連物品