アフリック・アフリカ20周年記念オンラインセミナー 第1回
アフリカゾウは、1980年代からの国際的な保護努力により、個体数が順調に増加している地域が多くあります。2000年代に入ってからは、ゾウが害獣となって農作物を食い荒らしたり、人を襲って殺傷する問題(ゾウ獣害問題:human-elephant conflict)が、多くのアフリカゾウ生息国で発生するようになっています。
本セミナーの舞台であるタンザニアでは、近年、年間100人を超える住民がゾウに殺されています。ゾウによる農作物への襲撃に怯えて暮らす農民は、国内で数十万人にのぼると推定できます。
このような状況に対し「アフリカゾウと生きるプロジェクト」は、2005年からタンザニアのセレンゲティ県で、ゾウ対策活動を地域住民とともに実施してきました。うまくいかなかった数々の試みを経て、今は、村ごとに組織されている「ゾウ追い払い隊」を支援する形で、一定の成果を出しています。現在、13村の追い払い隊と連携しており、合計人口約4万人の畑を守ることに協力しています。
本セミナーでは、20年の試行錯誤を報告しながら、被害増加の一途をたどる現状に対して、日本からできることを考えます。
講師:岩井雪乃(早稲田大学准教授、NPO法人アフリック・アフリカ理事)
コメンテーター:松浦直毅(椙山女学園大学准教授、NPO法人アフリック・アフリカ代表理事)
日時:12月6日(金)19:00-20:30
開催形式:オンラインZoom
参加費:無料
申込:こちらの申込フォームに入力ください
参考サイト:「アフリカゾウと生きるプロジェクト」WEBサイト
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