つぶしバナナ

料理名(日・英・現地語)

つぶしバナナ
Matoke amanyige(ガンダ語)

食されている国や地域

ウガンダ(特に南部)

この料理って?

ガンダ人たちをはじめとしたバナナを主食に取り入れている人びとの家庭で食べられている料理です。今回紹介する料理方法は首都のカンパラの家庭でおこなわれているものです。マトケとはガンダ語でバナナのことですが、日本で一般的に生食されている甘みのあるバナナとは品種や利用法が異なります。「マトケ」は火を通してやわらかくして食べます。ここで紹介する方法をとった場合、歯ごたえはねっとりとしたもので、多少の甘みと酸味が感じられる仕上がりとなります。この料理紹介で「バナナ」と表現した場合、「マトケ」のことを意味することにします。

材料(4~5人分)

  • マトケ25~30本
  • 適量

調理手順

1)バナナの皮を包丁でむく

2)鍋の底にバナナの葉軸をしく

3)2)の上にバナナの葉っぱをしいて水を入れる

4)3)の上に1)のバナナをビニール袋に入れたものをのせる。その際、ビニール袋には穴を数箇所開ける

5)バナナの葉で4)を包む

6)5)の上にビニール袋をかぶせ、もうひとつ鍋をかぶせる

7)炭火にかける(60~90分ほど)

8)7)で火にかけていたなべを、火からおろす

9)熱いままの8)を、手を使ってつぶす。その後、再度ふたをかぶせて置いておく

10)盛り付ける

フィールドメモ

今回は、バナナの料理を紹介しましたが、カンパラの人びとは、主食を1回の食事で2種類以上とる傾向があります。家庭で余裕がないときでも、昼と晩の主食は変えるようにしている姿を見ます。主食となるのは、バナナ以外に、米、キャッサバ、ウガリ、スパゲッティ、サツマイモなどたくさんあります。手でバナナをマッシュするこの料理法は、一人前の女性ならばできなければならないことです。また、バナナの葉や葉軸などバナナのさまざまな部分を使うところも含め、ウガンダ南部地域の持つバナナ文化にも注目してほしいです。

紹介者:大門碧

ABOUTこの記事をかいた人

日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。