料理名（日・英・現地語）
ココナッツミルクご飯 （日本語）
Wali wa nazi （スワヒリ語）
食されている国や地域
タンザニア、ザンジバル
この料理って？
塩とココナッツミルクで炊いたご飯。毎日のように食べる主食です。ココナッツミルクの少し甘い香りが食欲をそそります。Mchuzi（トマト煮込み）やmaharagwe（煮豆）などのおかずを乗せて食べます。
材料3～4人分
- 米3合
- ココナッツ1個
- 塩少々（お好みで油も少々）
- 水米と同量より少し多め
調理手順
1） 熟したココナッツを割り、ココナッツ削り器で中の白い部分を削ったものに水を加えて搾り、ココナッツミルクを作る。
2） 大きなザルに米を出し、黒く変色した米などを選って捨てる。ザルを煽って風で籾殻など軽いゴミを飛ばしたあと、水で洗っておく。
3） ココナッツミルクに塩（と油）を加え、火にかける。沸いたら米を加えて煮る。
4） 木べらで混ぜながら煮て、ある程度火が通ったらフタをして、火のついた薪を数本抜いてフタの上に乗せ、両火で仕上げる。
フィールドメモ
ザンジバルの家庭料理では、ココナッツミルクがよく使われます。このレシピのようにご飯を炊くときに入れるほか、ムチチャという葉っぱものを煮るとき、中華麺を炒めるとき、バナナの煮物を作るときにもココナッツミルクを入れることがあります。ココナッツミルクとは、熟したココナッツの内側にある白い部分を削ったものに、水を加えて搾った汁のことです。タンザニア海岸部では、「Mbuzi」という、折りたたみ椅子のような形をした木製の台の先端に平たい楕円形の刃がついたココナッツ削り器（写真参照）を使って、ココナッツの中の白い部分を削り出します。また、ココナッツミルクの搾りかすは庭のニワトリのエサに、中身を削り終わったココナッツの殻の外側の繊維部分は食器洗いのスポンジがわりに、硬い殻の部分は薪とともにかまどにくべて燃料の足しにと、余すところなく有効活用します。
アフリカ便り
「ザンジバルの「ホテリ」で食べる朝ごはん」（ムチチャのココナッツミルク煮）
個人ブログ
「ザンジバルご飯」（ココナッツミルクを使った料理）
ココナッツ削り器（Mbuzi）
紹介者：井上 真悠子
