ライトスープ

料理名(日・英・現地語)

ライトスープ
Light Soup(英語)
Nkrakra(チュイ語)

食されている国や地域

ガーナ南部地方

この料理って?

トマトにナスにタマネギ、鶏の旨みがたっぷりのスープ。ガーナ南部の代表料理「フフ
と食べるのが一般的です。スープは手の指を重ね、すくって飲みます。鶏は骨まで食べるとまたおいしい。別の肉や魚でもおすすめです。

材料(4人分)

  • 骨つき鶏肉1kg
  • ショウガ3かけ
  • ニンニク5かけ
  • タマネギ2個
  • 青トウガラシ15個
  • トマト2~3個
  • トマトペースト小1缶
  • ナス5~10個
  • 適量
  • 大さじ1

調理手順

1)鶏肉を適当な大きさに切って鍋にいれ、塩をふって混ぜる。
2)ショウガとニンニク、タマネギを、すり鉢ですってピュレ状にする。
3)2.を1.の鍋に加えて混ぜ、火にかけて蒸す。焦げないよう時々混ぜる。
4)ナスは縦半分に切り、青トウガラシはヘタを取る。3.とは別の鍋に入れ、ひたひたの水でゆでる。
5)4.がやわらかくなったら、茹で汁ごと少し冷まし、すり鉢でピュレ状にする。
6)5.を粗めのザルで漉し、3.に加える。水や塩が足りなければ、適宜足して煮る。
7)トマトを洗ってそのまま6.に入れ、15分煮る。
8)8.がやわらかくなったら、取り出して少し冷まし、すり鉢でピュレ状にして鍋に戻す。15分煮る。
9)味をみて塩やトウガラシを調整し、さらに10分煮て、できあがり。
10) あたたかいうちに、フフにかけて召し上がれ。

*ここで使っている材料は、日本のものとは少しことなります。青トウガラシは直径2~3cmくらいの楕円形でしわの多い品種(辛みが少なく香りがある)、ナスはクリーム色で卵を少し大きくしたくらいの形・大きさの品種、タマネギは小ぶりの赤タマネギ、トマトは小ぶりで楕円形の品種です。

フィールドメモ

フフといえば、ライトスープ。それはガーナ南部地方に住むアカンの人びとと、切っても切れない組み合わせです。油を足さず、具材の滋養だけでつくるライトスープは、病み上がりの人に元気をくれるスープでもあります。クリスマスや正月の朝などには、各家庭で鶏をつぶしてライトスープをつくり、フフをついて皆で食べます。幸せな休日です。

紹介者:織田 雪世

紹介者による関連エッセイ

スープ鍋の前で(ガーナ)

2012年5月5日

ABOUTこの記事をかいた人

日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。