コンゴ川産ナマズのブイヨン

料理名(日・英・現地語)

コンゴ川産ナマズのブイヨン
Bouillon of kamba, a cat-fish of the Congo river

食されている国や地域

コンゴ共和国をはじめとしたコンゴ川流域

この料理って?

コンゴ川は流域面積世界第二位の熱帯河川で、800種近くの淡水魚が棲息しています。なかでもkambaと呼ばれるクラロテス科のナマズ(Chrysichthys cranchii)は最長2m以上になり、多量の美味な白身がとれます。この魚の切り身は、柔らかく保存がきかないため、新鮮なうちに野菜と一緒に煮込みスープにします。

材料(2~3人分)

  • Kambaの切り身切り身で購入、あるいは小~中型のもので あれば一匹ごと入手して豪快に使うのもよい。
  • トマト1~2個
  • 玉ねぎ1/2~1個
  • 野菜ジャガイモ、人参など、お好みで入れてもよい。
  • 食用油適量
  • 適量
  • 唐辛子好みに応じて適量を。生のものを 入手して磨り潰しておければより良い
  • マギーブイヨン好みに応じて1/4~1/2かけら程度

調理手順

1) kambaは、体表のぬめりをとり、はらわたを取り除いて下処理を済ます(季節によっては卵が入っていることがある。大変美味なので、捨てないように注意する)。必要に応じて食べやすい大きさの切り身にする。

2)  トマトと玉ねぎは細かめにスライスする(これ以外に、人参やジャガイモなどの野菜を入れてもおいしい)。

3) 材料がすっぽり入る大きさの鍋に少量の油を入れ、1と2の材料を入れて中火で炒める。Kambaの肉は柔らかいのであまり強くかき回さない。

4) 材料にひたひたになるように水をいれて、沸騰するのを待つ。

5) 沸騰したら、塩、唐辛子、マギーブイヨンなどの調味料で味を調えつつ、適宜かき混ぜながら、ぐつぐつ煮る。

6) スープに十分にとろみが出てきたら、出来上がり。


獲れたばかりのKamba。ずんぐりしている


下処理の終わった材料


切り身と野菜を油で炒める


水を加えてぐつぐつ煮る


できあがり

フィールドメモ

煮込み料理であるブイヨンは、さまざまな肉や魚を使って調理できますが、kambaのブイヨンはさっぱりとした旨みがあるだけでなく、ゆでているうちにとろみが出てくるのが特徴です。かつては、大物がたくさん獲れたというkambaですが、しだいに数が減り、サイズも小さくなってきているというのが気になります。

紹介者:大石高典

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日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。