スパイス入り揚げパン

料理名(日・英・現地語)

スパイス入り揚げパン(日本語)
mahamri(スワヒリ語)

食されている国や地域

ケニア、タンザニア

この料理って?

ケニアやタンザニアで一般的に「マンダジ」(スワヒリ語)と呼ばれる揚げパンの一種で、スパイス入りの揚げパン「マハムリ」。甘いミルクティ、「チャイ」(スワヒリ語)と一緒に楽しまれる軽食。(参照:ザンビアの揚げパン 、タンザニアのチャイ

材料25個分

  • ベーキングパウダー入り 小麦粉750g程度
  • カルダモン10粒
  • ココナッツまるごと 1個
  • バター50g程度
  • 2個
  • 400ml程度
  • 砂糖大さじ5程度
  • サラダ油適量

調理手順

1)ココナッツの種子の内側にある白く固い果肉のようなもの(=固形胚乳)をとり、細かく砕く
2)1)に湯400ml程度入れる
3)バター50g程度を鍋で熱して溶かす
4)カルダモンの皮をむき中身を取り出して、細かく砕く


5)2)の湯の中のココナッツの固形胚乳を手で絞り取り出したあと、茶こしなどで水分(=ココナッツミルク)のみを取り出す

6)5)のココナッツミルクに卵2個、砂糖大さじ5程度、ベーキングパウダー入りの小麦粉700g程度、3)のバター、4)のカルダモンを加えて、耳たぶのやわらかさ程度に手で練る


7)6)の生地を2時間ほどおく


8)7)の生地を片手のこぶし程度の大きさにわけて丸める。


9)ベーキングパウダー入りの小麦粉(小さじ1程度)を しき、7)の丸めた生地を、めん棒をつかって円形に延ばす

  
10)9)の生地をナイフで十字に切る(切り分けたひとつが揚げパンひとつ分となる)

11)フライパンを中~強火で熱し、サラダ油を入れる(最初はパチパチと音がなる)

12)フライパンのサラダ油からなにも音が出なくなったら、9)で切り分けた生地をひっくり返しながら、焼き色がつくまで揚げて完成

フィールドメモ

このレシピを教えてくれたケニア人女性は、この「マハムリ」の作り方を、ケニアの首都ナイロビのレストランで働いたときに習得した。当時、毎日小麦粉10kg使ってこの揚げパンをつくり、1個約20円で販売し、それが午後3時には売り切れていたらしい。特に午前中の軽食として楽しまれていることがわかる。「この作り方はモンバサ(海岸沿いの観光都市)で人気らしい」とは、この女性の談。ココナッツミルクやバターを使うことは、別の機会にイスラム教徒の友人に教えてもらったとのこと。一方「マンダジ」と呼ばれる揚げパンは、基本的に小麦粉と水と砂糖だけでつくられていて、ナイロビのスラム(低所得者居住地域)では、1個5円ほどで販売されている。ケニア人宅に訪問したときは、その場でマンダジを揚げて出してくれた。細かく刻まれたレモンの皮が入っており、さわかやな味がした。

 

紹介者:大門 碧