焼きトウモロコシ

料理名(日・英・現地語)

焼きトウモロコシ
Roast maize(英語)
Maïs cuit au feu(仏語)

食されている国や地域

カメルーン

この料理って?

アフリカで栽培されるトウモロコシのほとんどは、甘味品種(スイートコーン)ではありません。皮が厚く、堅くしまった実は、歯ごたえ十分というだけでない旨みがあります。皮をむいただけのトウモロコシを、たき火の真ん中に置くだけでできる焼きトウモロコシは、噛めば噛むほどに味わいがあります。

材料

  • 生のトウモロコシ(日本の品種では、モチトウモコロシがアフリカのトウモロコシの食感に近い。)
  • 薪、もしくはたき火跡の熾火

調理手順

1) 薪を並べて火を起こす(あまり強い火にする必要はなく、種火が残っている程度でもかまわない)。
2) 皮を剥いたトウモロコシを、裸のまま焚き火の真ん中に置く。その時、薪に立てかけて、灰や土にまみれないように、また熾っている火と近くなり過ぎないように位置を調整する。
3) ときどき、火の当たる向きを変えながら、焼きあがるのを待つ。全体がこんがりしてきたら、ぱんぱんと表面に着いた灰をはたいて出来上がり。


焚き火でトウモロコシを焼く

フィールドメモ

焼きトウモロコシは、村でも都市でも見られるポピュラーな食べ物です。村では、たき火で直接焼きます。一見、ただ熾火の中に放っておくだけの料理のように見えますが、焦がさずに全体をうまく焼くにはテクニックが要ります。都市では、街角のあちこちで売り子さんが七輪にトウモロコシを乗せて焼く光景が見られます。いずれにせよ、香ばしい風味と歯応えがなんとも言えません。

紹介者:大石高典

ABOUTこの記事をかいた人

日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。