焼きバナナ

料理名(日・英・現地語)

焼きバナナ
Roast plantain banana(英語)
Banane plantain cuit au feu(仏語)

食されている国や地域

カメルーン東南部

この料理って?

東南アジア原産のプランテンバナナは、3,000年前には熱帯アフリカに到達し、バンツー系の人々がこれを携えて熱帯雨林地域に拡散していったとも推測されている重要な食糧作物です。皮をむいただけのプランテンバナナを、たき火の真ん中に置くだけでできる焼きバナナは素朴ですが、きちんと作物の味がします。

材料

  • プランテンバナナ果指1本から、食べたい分だけ
  • 薪、もしくはたき火跡の熾火

調理手順

1) 薪を並べて火を起こす(あまり強い火にする必要はなく、種火が残っている程度でもかまわない)。
2) プランテンバナナの皮を剥く。
3) 皮を剥いたプランテンバナナを、裸のまま焚き火の真ん中に置く。その時、薪に立てかけて、灰や土にまみれないように、また熾っている火と近くなり過ぎないように位置を調整する。
4) ときどき、火の当たる向きを変えながら、焼きあがるのを待つ。全体がこんがりしてきたら、ぱんぱんと表面の灰をはたいて出来上がり。


プランテンバナナ(リョウリバナナ)


できあがり

フィールドメモ

焼き芋ならぬ、焼きバナナは香ばしい風味がなんとも言えません。一見、ただ熾火の中に放っておくだけの料理のように見えますが、焦がさずに全体をうまく焼くにはテクニックが要ります。

紹介者:大石高典

ABOUTこの記事をかいた人

日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。