キャッサバ若葉の煮物

料理名(日・英・現地語)

キャッサバ若葉の煮物
jabuka(ジャブカ;バカ語)

食されている国や地域

カメルーン東部州を含むアフリカ熱帯地域の広範囲

この料理って?

この料理に使うキャッサバは南米原産の作物で、芋はタピオカの原料にもなる。アフリカには17世紀に持ち込まれ、おもに芋の部分を主食用とするために熱帯地域で広く栽培されている。この料理では、キャッサバの若葉部分のみ根気よく搗く。鍋に入れたら水を加えてぐつぐつと煮るだけだが、ヤシ油や燻製の魚などを加えるなど、バリエーションは果てしない。日本人好みの味わいだが、日本では手に入らない材料だ。

材料

  • キャッサバの若葉
  • ヤシ油
  • トウガラシ

調理手順

1)キャッサバの若葉は、柄や硬い部位はとりのぞく
2)根気よく葉が細かくなるまで臼と杵を使って搗く
3)搗き終わったら、両手で葉の水分を搾りとる
4)鍋に入れ、適当に水を入れ、30~40分程度煮る
5)仕上げにヤシ油、塩、トウガラシなどを入れて味を調える


畑でキャッサバの若葉を摘む


柄の部分を取り除き、細かくなるまで葉を搗く


キャッサバの葉を搗く少年


搗いたキャッサバの葉を火にかける


ヤシ油を加えて煮込まれた「ジャブカ」


蒸したプランテンバナナやタロイモと一緒に食べる

フィールドメモ

素朴で飽きのこない味である。バカ・ピグミーの集落での副食として、もっとも登場頻度が高い。
最近、乾燥して細かく砕かれたキャッサバ葉をカメルーン首都のマーケットでみかけて購入・調理したが、生のキャッサバ葉とは全くの別物であった。

紹介者:林耕次

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日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。