キャッサバ若葉の煮物
この料理に使うキャッサバは南米原産の作物で、芋はタピオカの原料にもなる。アフリカには17世紀に持ち込まれ、おもに芋の部分を主食用とするために熱帯地域で広く栽培されている。この料理では、キャッサバの若葉部分のみ根気よく搗く…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
アフリクックプロジェクトとは、NPO法人アフリック・アフリカのメンバーが、長期にわたるフィールドワークを通じて出会い、味わい、作った、アフリカ(Africa)の料理、調理(cooking, cook)をご紹介するプロジェクトです。
この料理に使うキャッサバは南米原産の作物で、芋はタピオカの原料にもなる。アフリカには17世紀に持ち込まれ、おもに芋の部分を主食用とするために熱帯地域で広く栽培されている。この料理では、キャッサバの若葉部分のみ根気よく搗く…
ガボンの代表的な料理。砕いてひいたブッシュマンゴー(学名:Irvingia gabonensis 和名:アフリカマンゴノキ)のナッツを加えると、とろみが出て香ばしく、肉との相性が抜群。鶏肉以外にもさまざまな肉が使われ、も…
南米原産のサトイモ科根茎作物のマカボ(ヤウティア)は、カメルーンの熱帯林地域の焼畑で生産される主要な食糧作物の1つです。ダシを入れてことこと煮詰めると半固体のどろどろ(「ポトポト」)状のポタージュに。
大乾季の中盤から、カメルーン東南部に広がる熱帯雨林ではバカ・ピグミーの人々をわくわくさせる野生アフリカミツバチの蜂蜜のシーズンが訪れます。貴重な森の蜂蜜を使った世界一贅沢な飲み物がジャンブです。
おかずのスープ。主食のウガリ(穀物の練りだんご)をつけたり、ごはんにかけたりして食べる。生きている鶏をわざわざ潰して作るので、お客さんが来た時のおもてなし料理。
ケニア中南部からタンザニア北部にかけての広範な地域に分布するマサイ(Maasai)の人たちがウシやヤギをつぶして食べるときに、焼き肉や内臓スープとならんでつくるのが、この血のスープです。
熱帯雨林の林床に群生する大きなうちわのようなクズウコン科植物の葉っぱで、獲れたての川魚を包み、薪を引いたたき火の真ん中で蒸し焼きにします。アフリカの湿った森の代表的な郷土料理と言えるでしょう。
スパイスを利かせた甘くて濃厚なミルクティー。朝ご飯に、疲れたときに、チャパティや揚げパンと一緒に召し上がれ。
エチオピアの新年や宗教祭日などに食べる特別のごちそうです。牛肉と違い鶏肉は鶏を一羽しめないと、食べることができません。お祝いの食卓に間に合うようにお母さんはまだ夜も明けきらないうちから調理を始めます。
タンザニアではオクラや多種の植物の葉を使って粘り気のあるおかずを作ります。これらはすべて公用語のスワヒリ語では「ムレンダ」と呼ばれますが、使う材料は地域や民族によってさまざまです。この料理は、ドドマ州に暮らすサンダウェと…
アフリカの乾燥地に生育するバオバブの実を利用して、少し酸味のあるジュースを作ります。そこに、色付け、風味付けとしてハイビスカスのがくを加えた豪華版。ピンク色のきれいな色と、さわやかな酸味。そして砂糖で甘さを足したら、暑さ…
コンゴ民主共和国などアフリカ熱帯雨林地域で幅ひろく食べられている。アブラヤシの木にすむジムシ=ゾウムシの幼虫(リンガラ語で「ポセ」)は、食欲をそそるような見た目ではないが、食べてみるとクリーミーな味わいで絶品。調味料や植…
コンゴ川は流域面積世界第二位の熱帯河川で、800種近くの淡水魚が棲息しています。なかでもkambaと呼ばれるクラロテス科のナマズ(Chrysichthys cranchii)は最長2m以上になり、多量の美味な白身がとれま…
東南アジア原産のプランテンバナナは、3,000年前には熱帯アフリカに到達し、バンツー系の人々がこれを携えて熱帯雨林地域に拡散していったとも推測されている重要な食糧作物です。皮をむいただけのプランテンバナナを、たき火の真ん…
東南アジア原産のプランテンバナナは、3,000年前には熱帯アフリカに到達し、バンツー系の人々がこれを携えて熱帯雨林地域に拡散していったとも推測されている重要な食糧作物です。プランテンバナナを薄く切って、少し焦げるくらいま…
アフリカで栽培されるトウモロコシのほとんどは、甘味品種(スイートコーン)ではありません。皮が厚く、堅くしまった実は、歯ごたえ十分というだけでない旨みがあります。皮をむいただけのトウモロコシを、たき火の真ん中に置くだけでで…
エチオピアの北部から中部にかけての地域では、一日のうちに最低1回、またお客さんが来たときには必ず行われるコーヒーセレモニーです。出産や新年や祭日などにも重要な意味を持ちます。コーヒーを入れるのは女性の役割で、おいしいコー…
穀類やキャッサバの粉を湯で練って固い粥状にした主食で、これにおかずをつけて食べます。アフリカのさまざまな地域で食べられていますが、地域ごとに調理法、材料となる穀物の種類、呼び名などが異なります。ここでは、タンザニアのドド…
モロヘイヤを中心に、複数の野菜をゆでたもので、粘りが特徴です。味付けは塩と、ムニュと呼ばれる木灰から水で抽出した液を使います。ムニュは苦みを和らげ、粘りを強くする効果があります。ケニア西部では非常に一般的なおかずです。
シロアリの有翅虫(羽アリのことです)が、巣立ちのために飛び立つところを捕まえます。見かけはちょっと気持ち悪いですが、おいしいです。「おばあちゃんちで食べる懐かしいおやつ」といった雰囲気の味がします。ウガリ(トウモロコシの…
アフリカの食は、その地域の自然、歴史や文化に根差しています。
温帯で暮らす日本の私たちにとって、熱帯や乾燥帯など多様な気候帯に分布するアフリカの動植物には、見慣れない珍しいものも沢山あります。また、人類が発祥してから古王国の建国、奴隷貿易や植民地支配を経て外部世界と交流してきたアフリカには、私たちからみて馴染み深い調理法もあれば、驚くほどシンプルな調理法もあります。
アフリックのメンバーは、アフリカの各地で長期間アフリカの人びとと寝食を共にした経験をもとに、彼らの日常からアフリカの今を伝えようと活動してきました。そうしたメンバーがこのHPで紹介するレシピからは、今、私たちと同じこの時代を生きるアフリカの人びとが、色鮮やかで手の込んだ料理を食べたり、あるいは、日々の生活で手に入る食材を活用したシンプルなものを食べたりしていることを感じていただけると思います。また、調理法とあわせて、メンバーが紹介しているメモを読んでいただくことで、ときに驚きを抱いたり、美味しそう!と感じたり、さらには、そこに住むアフリカの人びとの知識や生きることへの姿勢、価値観にも目を向けたりして頂けることとと思います。このHPをご覧になる方が、食という身近でわくわくするものを通して、アフリカの人びとの「豊か」で「多様」な生活のあり方を感じてくださることを願っています!