コーヒー(エチオピア)
エチオピア西南部の高原地はアラビカ・コーヒーの起源地とされており、有名産地から国外に輸出されるだけでなく国内でもたくさん消費されています。エチオピア南部の低地の牧畜民は、コーヒーの殻をマーケットで購入し、それを焙煎して煮…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
アフリクックプロジェクトとは、NPO法人アフリック・アフリカのメンバーが、長期にわたるフィールドワークを通じて出会い、味わい、作った、アフリカ(Africa)の料理、調理(cooking, cook)をご紹介するプロジェクトです。
エチオピア西南部の高原地はアラビカ・コーヒーの起源地とされており、有名産地から国外に輸出されるだけでなく国内でもたくさん消費されています。エチオピア南部の低地の牧畜民は、コーヒーの殻をマーケットで購入し、それを焙煎して煮…
タンザニアはアラビカ・コーヒーの生産地として有名で、とくに北部高地の「キリマンジャロ」の名は広く知られています。コーヒーは輸出用の換金作物で、ほとんど自家消費することはないのですが、最近、生産地では自分たちで加工・料理し…
西アフリカのサバンナ地域で広く食されているホワイトハイビスカス(ローゼルやケナフとも呼ばれる)のスープです。ダガーレ語ではサーボ、ガーナでは一般的にTZ(ハウサ語のトゥオン・ザーフィの頭文字)と呼ばれるトウモロコシやトウ…
夏になると大量に収穫されるオクラは、ジンバブエの農村部出身の人たちにとってはとても身近な食材。ジンバブエで見るオクラは、日本で売られているものよりもずいぶん大振りのものも多いのですが、おいしく料理するコツは、小さめ(若め…
村の近くでよく狩猟されるフサオヤマアラシ(Atherurus africanus)は、淡白な味ですがうま味があります。大胆に処理したあと、内臓も一緒にして肉を軽く炒め、やわらかくなるまでじっくり煮込みます。
川エビというと小ぶりなものをイメージしますが、アフリカ熱帯林の河川では、大ぶりなブラックタイガーにも匹敵するようなエビがとれます。エビをまるごと油でカラッとしあげて、ニンニク、タマネギ、トウガラシなどを効かせたトマトソー…
魚と野菜のスープを使い、炊き上げたご飯です。同じチェブ・ジェンといっても、どの魚を使うか、どの野菜を添えるか、トマトペーストの使用有無などで、味も見た目も変化する料理です。
ウガンダ人が揃って大好きなスナックです。5月と11月に旬を迎え、この時期になると街のあちこちでフレッシュな(生きたままのという意味で)バッタや、香ばしいにおいのする炒めバッタが売られるようになります。バスの中でも家でも、…
少し発酵させたトウジンビエをつかってつくるパンケーキです。ほんのり酸味があり、ヤジと呼ばれるハウサの人びとの七味をつけて食べるとおいしいです。
ひき肉とスパイスがたっぷり入った三角形の小さな揚げ物サンブーサは、インドでサモサと呼ばれるものと同じだが、タンザニアでは朝ごはんとして甘い紅茶(チャイ)と一緒に食べる。東アフリカ海岸地域は、古くからインドやペルシャとの交…
スパニッシュオムレツ(野菜の入った薄焼き卵)をチャパティで包んだ軽食です。高級時計のような名前をしてい ますが、名前の語源は Roll Eggs が訛ったという説があります。ウガンダでは、露店でアツアツのロレックスにあ …
ゴメンは、エチオピアの青菜炒めにあたります。辛い食べ物の多いエチオピア料理の中で、ゴメンはあっさりしていて胃が疲れているときには最適の料理です。
エチオピアの主食のインジェラに添えて食べることが多いソース。アムハラ語でダータと呼ばれる。ここまで辛味の強い青唐辛子は日本では手に入りにくく、ハバネロ等で代用できる。スパイスは、コロリマ(エチオピア原産の多年生植物)、テ…
カメルーン熱帯雨林地域では、季節にもよりますが、食用のイモムシを使った料理は頻繁に食べられます。バカ語でフス(pusu)と呼ばれるこのイモムシは、2.5cm程度と比較的小さめです。他にも4㎝程の大きさものやトゲのあるもの…
熱帯雨林に生えるトウダイグサ科の樹木(ジャンサン、バカ・ピグミーの言葉でゴボと呼ばれる;Ricinodendron heudelotii (Baill.) Pierre ex Heckel)の果実は油脂分を多く含み独特の…
牧畜民トゥルカナの牧童がヤギの放牧の途中で地上に巣穴を作って棲むリスの仲間を捕えました。日帰り放牧中の牧童は手作りの弓矢を持参し、鳥を射たりしています。それは食べるための狩りというよりは、少年たちの遊びと呼ぶ方が近い印象…
カトゴは、ウガンダの中央部でよく食べられている主食とソースの煮込み料理です。朝食や昼食として食べられることが多く、主食にはバナナ(マトケ)やジャガイモ、キャッサバ、具材はインゲンマメ、牛肉、ウシの腸などのトマトベースのソ…
“山羊肉のピラウ” で紹介されたお米料理の別バージョンです。シンプルな具材でニンニク香りを楽しむ、いわばガーリックライスです。どんなおかずにもあいますが、エンドウマメのシチューと一緒に食べると絶品です。
アフリカの広い地域でナマズは食べられているが、タンザニア中央部に暮らすサンダウェという人びとは、やわらかいナマズの肉を煮崩れせずに調理する工夫をしている。”somba“とはサンダウェ語で魚一般を指…
アフリカの食は、その地域の自然、歴史や文化に根差しています。
温帯で暮らす日本の私たちにとって、熱帯や乾燥帯など多様な気候帯に分布するアフリカの動植物には、見慣れない珍しいものも沢山あります。また、人類が発祥してから古王国の建国、奴隷貿易や植民地支配を経て外部世界と交流してきたアフリカには、私たちからみて馴染み深い調理法もあれば、驚くほどシンプルな調理法もあります。
アフリックのメンバーは、アフリカの各地で長期間アフリカの人びとと寝食を共にした経験をもとに、彼らの日常からアフリカの今を伝えようと活動してきました。そうしたメンバーがこのHPで紹介するレシピからは、今、私たちと同じこの時代を生きるアフリカの人びとが、色鮮やかで手の込んだ料理を食べたり、あるいは、日々の生活で手に入る食材を活用したシンプルなものを食べたりしていることを感じていただけると思います。また、調理法とあわせて、メンバーが紹介しているメモを読んでいただくことで、ときに驚きを抱いたり、美味しそう!と感じたり、さらには、そこに住むアフリカの人びとの知識や生きることへの姿勢、価値観にも目を向けたりして頂けることとと思います。このHPをご覧になる方が、食という身近でわくわくするものを通して、アフリカの人びとの「豊か」で「多様」な生活のあり方を感じてくださることを願っています!