『フェラ・クティ自伝』 カルロス・ムーア=著、菊池淳子=訳
紹介:目黒 紀夫 ナイジェリア生まれのミュージシャン、フェラ・ランサム・クティ(1938年〜1997年)。この本は、その圧倒的なパフォーマンスとカリスマ性、影響力などから「黒い大統領(ブラック・プレジデント)」とも呼ばれ…
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紹介:目黒 紀夫 ナイジェリア生まれのミュージシャン、フェラ・ランサム・クティ(1938年〜1997年)。この本は、その圧倒的なパフォーマンスとカリスマ性、影響力などから「黒い大統領(ブラック・プレジデント)」とも呼ばれ…
紹介:黒崎 龍悟 急速な経済成長に沸くアフリカだが、高層ビルの建設ラッシュが見られる都市部とは対照的に、農村部では日々の暮らしをいかに守るかが切実になってきている。容赦なく押し寄せるグローバル経済の影響だけではなく、政治…
紹介:松浦 直毅 アフリカの豊かな自然環境が失われる危機に直面しているのは周知の事実であり、アフリカの自然保護を目指した様々な取り組みが盛んにおこなわれるようになって久しいこともよく知られているだろう。しかしながら、「野…
紹介:大石 高典 カメルーンには、250以上もの多様な言語を話す人々が住んでいる。本書はそのうち東南部の熱帯雨林地域に住むバカ・ピグミーと呼ばれる狩猟採集民と、隣人であるバクウェレという農耕民を中心に、近現代における民族…
紹介:庄司 航 19世紀後半のフランスの詩人アルチュール・ランボーは、15歳から20歳までの詩作によって文学史上に不滅の足跡を残した。だがそれ以降彼は詩を放棄し、エチオピアのハラルを拠点に商人として暮らす。本書は、ランボ…
紹介:高村 伸吾 ザイールの旅、コンゴの旅 本書は中部アフリカを貫くコンゴ河を二度に渡って旅した田中真知さんの道中記である。前半部では1991年、たまたまザイール共和国(現コンゴ民主共和国)を訪れた作者の悪戦苦闘の日々が…
紹介:大門 碧 2度、泣いた。読みながら2度、涙があふれた。10代向けのヤングアダルト小説ではあるが、いや、だからこそなのか、2度も泣いてしまった。 主人公は、ジンバブエの村で生まれ育った少年デオ。彼には知的障害をもった…
紹介:池邉 智基 閉鎖的なセネガル中部の島民文化を抜け出し、フランスで執筆活動を続ける主人公のサリ。故郷でサッカー選手に憧れるサリの弟マーディケは、先進国に暮らす姉に嫉妬をぶつけてくる。高額な電話代を負担してでも島に連絡…
八塚 春名 「どこへ行くの?」村の人たちがわたしに向けるこのセリフは、朝の挨拶の一部みたいなもので、「おはよう」のあとに必ずくっついてくる。それは、わたしが毎日、林のなかで植物をサンプリングしたり、誰かの畑に出かけたり、…
安田 章人 我々は、すぐに彼らの痕跡を見つけた。真新しい足跡と排泄物。どうやら、この小高い丘を登っているようだ。気づかれないように、そして臭いをかぎつけられないように、息を殺して風下から群れに近づく。丘を登り切ったとき、…
紹介:岩井 雪乃 本書の執筆を、編者の松田さんから依頼されたときに言われたことは、「高校生にわかるアフリカ社会の紹介を書いてください」だった。松田さんが、アフリカのことをより多くの人に理解してほしい、そのためにわかりやす…
村尾 るみこ フィールドワークをはじめたばかりの当時、私は現地語であるンブンダ語の習得で本当に苦労した。南部アフリカにすむ、ごく少数の人びとが話すンブンダ語は、体系だった文法書や辞書のない言語であったため、言語学の初歩的…
池邉 智基 6月から農村で調査をはじめました。セネガルの雨季は7月から10月の3ヶ月。村でインタビューをしていると、「ちょうどもうすぐ雨季だし、お前も農業やってみたらどうだ」と言われ、トントン拍子に空き地を分けてもらうこ…
近藤 史 私の名前は、タンザニア人にとっても人名として馴染み深いものらしい。天然パーマの毛髪がもじゃもじゃ跳ねていることも加わってか、タンザニアに滞在しているあいだ、私はしばしばタンザニア人と日本人の混血だと勘違いされる…
藤本 麻里子 私たち日本人の食事の基本といえば、もちろん白いご飯。パンやパスタの普及で米の消費量が減少しているとはいえ、今でも多くの人が白米こそ日本人の主食と考えていることと思う。タンパク源はといえば、和食を代表する寿司…
紹介:黒崎 龍悟 高校時代、世界史や日本史を学ぶのが苦痛だった。それが歴史というよりも情報の羅列にしか見えなかったからだ。その後、10年以上たって、アフリカ(タンザニア)でのフィールドワークをするようになると、歴史アレル…
紹介:目黒 紀夫 牧畜「社会」ではなく、牧畜「世界」。タイトルに使われている言葉(のちがい)こそが、本書の特徴と魅力を表していると思います。 たとえば、牧畜「社会」と聞いて私が思い浮かべる問いとしては、「各世帯が何頭のウ…
岩井 雪乃 私がかよっている村には電気(umeme)がない。だから、生活は不便だ。 たとえば、村でミルクティーを飲もうとしたら、何をするか? まず水くみから始まる。水を供給するには電気ポンプが必要だ。日本でも停電になると…
河野 明佳 多くのアフリカ文化において、挨拶はとても大切なものと考えられています。「こんにちは、元気ですか」から始まって、「あなたのご両親は元気ですか」「おじいさん、おばあさんは元気ですか」と一通りの決まり文句を言うだけ…
中川 千草 わたしの名前「ちぐさ」は、日本以外の人に覚えてもらいにくいようだ。チギサ?ティディサン?と混乱しやすい。アメリカでホームステイをしたとき、滞在先の家のお母さんから、「マーガレットはマギー、アンジェリーナはアン…