『あたらしい名前』 ノヴァイオレット・ブラワヨ=著、谷崎由依=訳
紹介:目黒 紀夫 舞台はジンバブエの「パラダイス」。主人公はそこに暮らす少女ダーリン。彼女はやがて故郷であるジンバブエを離れ、アメリカへと移住する。 このように書くと、たとえばチママンダ・ウゴズィ・アディーチェの『アメリ…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
紹介:目黒 紀夫 舞台はジンバブエの「パラダイス」。主人公はそこに暮らす少女ダーリン。彼女はやがて故郷であるジンバブエを離れ、アメリカへと移住する。 このように書くと、たとえばチママンダ・ウゴズィ・アディーチェの『アメリ…
紹介:眞城 百華 アフリカの女性、と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。本書は、エチオピアの過去と現在の多様な女性たちを取り上げ、彼女たちの経験をとおしてアフリカの女性について考えるための多くの材料を提供しています。各章で…
紹介:庄司 航 漫画家の諸星大二郎による、カラハリ砂漠に住むブッシュマンを題材とした「ダオナン」という短編作品を紹介しようと思う。本作は『諸星大二郎特選集第3集 遠い世界』という短編集の中におさめられている。 ブッシュマ…
紹介:安田 章人 いま、大きな話題となっている本であるため、すでに読んだ人も多く、もはやオススメ本として紹介する必要がないかもしれない。しかし、これだけ注目されているアフリカに関係した本を、アフリック・アフリカが紹介しな…
紹介:松浦 直毅 何十年前の認識で止まっているのかと思いたくなるようなアフリカ蔑視にもとれる国会議員の発言がニュースで取りざたされている。「黒人」を意味していたのではなく「暗黒大陸」からとったのだなどと苦しい弁解をしてい…
紹介:池邉 智基 本書は、フランス海軍士官であったピエール・ロティが残した多くの小説の中でも初期の作品である。フランスによる植民地統治が進められた時代のセネガルを舞台に、フランス人のアフリカ騎兵のジャンと、セネガル人女性…
紹介:大石 高典 西欧を中心とした「世界史」は、国家を前提とすることが多く、支配者の立場で描かれることがほとんどである。それに対して、本書では、中心性を排除したニューヒストリーの立場を採用して、狩猟採集民の目から地球規模…
紹介:目黒 紀夫 「あなたにとって、今一番大きな問題は何ですか?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか? そしてまた、見ず知らずの人がこの問いに対して、「今日の朝、寝坊してしまったことです」「スマートフォンを壊してしまっ…
紹介:岩井 雪乃 このたび、セレンゲティ・人と動物プロジェクト「アフリカゾウ基金」で取り組んできた活動を書籍にまとめて刊行しました!!タンザニアでの20年にわたる研究と地域活動をようやく形にし、応援いただいた多くの方々に…
紹介:庄司 航 本書は漫画家の諸星大二郎による、巨人の神話や伝説を共通テーマとした連作短編であるが、その中でももっとも早い1979年に発表された「砂の巨人」という作品を紹介しようと思う。 サハラ砂漠中央部、現在のアルジェ…
紹介:黒崎 龍悟 著者の根本さんは、反アパルトヘイト運動をきっかけにアフリカに関心を持たれ、その後、1980年代にタンザニアのダルエスサラーム大学に留学した経歴を持ちます。やがて現地で旅行会社を興し、単に「お客さんをもて…
紹介:目黒 紀夫 破天荒な登場人物も、突拍子もない出来事も、想像を絶する急展開も(たぶん)ない。だけど、500頁を超えるボリュームを一気呵成に読み終えて思うのは、帯の推薦文が誇張も嘘偽りもなかったということだ。 「アディ…
原題:L’homme qui répare les femmes: la colère d’Hippocrate) 紹介:松浦 直毅 コンゴ民主共和国東部が長らく紛争状態にあり、国際社会による介入にもかかわらず、その状況…
紹介:庄司 航 本書は、20世紀前半のフランスを代表する作家アンドレ・ジッド(※注1)が1925年から26年にかけて、コンゴからチャドに旅行した記録である。出発時の年齢は56歳で、すでに作家として名声を得ていた。 船でダ…
紹介:桐越 仁美 ヒトに最も近いといわれる霊長類チンパンジーは、いったいどんな夜を過ごしているのか?本書はこの素朴な疑問をスタート地点として、チンパンジーの眠りの世界からヒトの眠りの歴史まで、深く掘り下げていく。「チンパ…
紹介:服部 志帆 この本はイギリス人の画家リチャード・ウィンダムが1935年にナイル川の上流を旅した際に記した旅行記である。彼が旅した地域は、当時イギリス領エジプト・スーダンと呼ばれており、シッルクやヌエル、ディンカなど…
紹介:八塚 春名 この本は、人類学者である筆者が、1970年代後半から80年代にかけて、西アフリカのトーゴで集めた昔話を、小学生むけにまとめたもとです。トーゴのタンベルマという人びとは、2004年にユネスコ世界遺産にも登…
紹介:村尾 るみこ 海外から入手することができるアフリカ料理の本は、アフリカの人びとによって出版されているものがある。その一冊が、今回紹介する本である。著者のOla Olaoreさんはナイジェリア人で、この本を「楽しむ」…
紹介:目黒 紀夫 貝殻収集や家庭菜園、写真撮影。そんなちょっとした行為をつうじてでも、わたしたちは大地の鼓動や自然の息吹、一つひとつの生命の存在の奇跡を感じることができるはず。最後の一篇「ムコンド」を読み終えたわたしは、…
紹介:浅田 静香 本書は、秋田商業高校の生徒が、「アフリカ理解」というテーマに沿って1年間にわたって研究・実践してきた内容をまとめた本である。同校では、総合的な学習の時間の一環として、アフリカでのボランティア経験者による…